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角館 みちのくの小京都

 深い木立と重厚な屋敷構えが今もなお藩政時代の面影を残す街、角館。元和6年(1620)芦名義勝によってつくられ、秋田藩の中では最も大きな城下町として発展した。

 江戸時代の雰囲気をそのまま伝える表町から東勝楽丁にかけての武家屋敷群は、電線も取り払われ、道幅も広く、昭和51年(1976年)「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された。青柳家をはじめ、石黒家、岩橋家など往時の姿を現在も残した重厚なたたずまいは、訪れる人の心に安らぎをもたらしてくれる。

 青柳家は角館を代表する大規模な屋敷。堂々とした薬医門には、上級武士の証であった武者窓がある。角館歴史村として藩政当時の生活用具も展示されており、土産物店や食事処もある。石黒家は角館最古の武家屋敷で、簡素な造りの中にも、薬医門や母屋などに格式が感じられる。

 武家屋敷が並ぶ角館はまた桜の名所としても知られる。現在、広々とした武家屋敷の庭には樹齢200年以上の巨大な枝垂れ桜が多く、開花期には桧木内川堤のソメイヨシノと美しさを競うので、この時期に出かけたい。

 角館のお土産の代表といえば、樺細工。今も手づくりで、製造過程を見学できるところもある。味のお土産になら、稲庭うどん、銘菓なると餅がおすすめ。

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