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妻籠・馬籠 中仙道の宿場町

 妻籠宿は中山道と飯田街道の分岐点に位置し、古くから交通の要所として栄えた。木曽路十一宿の中でもとりわけ江戸時代の面影を色濃く残している宿場。昭和43年に町並みの保存が始められ、昭和51年に国の重要伝統建造物保存地区に選定された。全長約500mの町並みは、江戸時代にタイムスリップした感じで、どれも当時の面影を残し、懐かしさと郷愁を感じる情緒いっぱいの宿場町だ。

 妻籠宿本陣は江戸時代、大名など身分の高い人が宿泊した本陣。江戸時代の間取り図をもとに忠実に復元されたもので、石置き屋根に当時の様子が偲ばれる。脇本陣奥谷は妻籠宿の脇本陣で、絶筆となった藤村の貴重な資料を展示している。

 馬籠宿は山間にあるため、町の中心を通る中山道そのものはずっと坂になっており、その坂の両脇を囲むように宿場の建物が並んでいる。石畳の坂道と宿場町の雰囲気を壊さないようなデザインの建物が落ち着いた雰囲気を醸し出していて、電気や電話線、電柱をすべて各建物の裏側に移動して直接目には見えないようにする配慮もなされている。

 馬籠はまた島崎藤村の故郷でもある。宿内の藤村記念館では島崎藤村の生涯を振り返るための資料や作品が展示されており、在りし日の藤村の作品をガラス越しに見ることができる。 
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